あがり症 克服

あがり症の原因

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あがり症は交感神経が過敏に反応してしまう事で血液中のノルアドレナリン値が上昇して起こる現象を言います。ノルアドレナリンとは神経伝達物質で緊張や不安を感じる事で分泌され自律神経の交感神経を活性化して心拍数や体温、血圧を急上昇させます。

 

適度に分泌されれば適度な緊張状態となり緊張するような場面でも堂々と乗り切る事ができますが過剰になってしまうと、動悸や発汗、震えなどが起こります。「あがり」は誰にでも起こる現象なのであがり自体は正常な反応です。ただ他の人より過敏に交感神経が反応してしまうだけなのです。人によって反応のレベルが違ってくるのでどのレベルであれば「あがり症」であるとは判断ができません。

 

あがり症の症状は緊張する場面で現れ、人前で発言を求められたりする際に「上手く発言できなかったらどうしよう」「失敗はできない」などと思うことで過敏に交感神経が反応してしまう事でなるので、実は周りの人達があがり症だと判断しているのでなく、自分があがり症だと思うことが大きな要因となっているのです。


あがり症の克服法の前に

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自分は生まれつきあがり症であると悩んでいる人もいると思いますが、あがり症は生まれつきの症状ではありません。あがり症は今まで育ってきた環境によるものや単なる体の癖によるものなのです。脳や体に障害があるわけでもなく、あえてあがり症の原因を突き詰めるなら幼児期の情緒不安定やストレスが考えられます。

 

あがり症克服方法としては認知療法・呼吸法などの方法がありますが、まずはあがり症について考えを見直す事をしてみましょう。あがり症になりやすい人は完璧主義者の人に多く、しっかりとしなければいけないと思い込む人が多いので、失敗をしたとしても仕方がないと思うようにしましょう。自分に対する要求を軽くする事で緊張の度合いを和らげていくことが、あがり症克服の第一歩となります。

 

緊張する場面においても「途中で間違っても大丈夫」「適当にやろう」と考えるだけでも大きな効果があり、それを何回も繰り返す事で慣れるようになり、結果的にあがり症克服になります。緊張するような場面をあまり経験できない人はまずはできるだけ人と会話をするようにすると良いでしょう。


あがり症に有効な薬

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あがり症は自分の思い込みや自分に対するプレッシャーからなるものと言うのはわかっていても、それを克服するのは難しいと感じている人も多いと思います。できれば簡単にあがり症を克服できれば良いと思いますよね。実はあがり症克服するための薬と言うものが存在します。あがり症の克服として処方される薬として代表的な薬に「インデラル」という心臓病の薬があります。

 

この「インデラル」はβブロッカーと呼ばれる種類の心臓の拍動を抑える薬で血圧が下がり、緊張によるドキドキや震えなどを抑える作用があります。また、声の震えや発汗抑制作用もあることから呼吸を安定させます。「インデラル」を使用するには医師の処方が必要となるので医師に相談してみましょう。病院に行くことに抵抗がある人は「インデラル」程の効果は期待できませんが、小林製薬から発売されている「イララック」という高ぶった神経を落ち着かせる作用のある薬が市販されているのであがり症克服のために利用してみてください。


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